日常生活において不眠は大きなストレスとなり、不眠が続くとうつなどを引き起こす可能性があります。
不眠に対する治療には睡眠導入剤や睡眠薬の処方が主流となっています。睡眠導入剤は入眠に効果のある薬、睡眠薬は眠らせる効果のある薬と一般的に考えられていますが、実際はどちらもほぼ同じものです。睡眠薬には寝付きを改善する入眠困難むけのものと、夜中に起きるのを防ぐ中途覚醒むけのものがあります。睡眠導入剤は前者に当たり、即効性があり、短時間型のものです。後者は効果が長く続く中時間型及び長時間型のものです。
睡眠薬の有効率は50%程度と言われ、万能ではありません。睡眠導入剤や睡眠薬で不眠を治療しようとすると、薬の処方量が増加を続け、服薬期間が長期化し、依存症などの副作用の危険が増大します。このため不眠治療には薬品のみの治療ではなく、薬品を併用しながら、非薬物療法も取り入れて併用する事が望まれます。
非薬物療法の不眠治療には先ず、睡眠環境の見直しがあります。快適な寝室や寝具を用意し、就寝前にはカフェイン摂取や喫煙を避け、悩み事を考えないようにします。他にも適当な運動や規則正しい食生活などがあります。また眠ることにこだわらない意識も必要です。非薬物療法の中では、特に専門家のカウンセリングによる認知行動療法が有効です。また、睡眠日誌を付け、ねむり時間計を利用して睡眠データを取るなど、自分の睡眠状態を客観的に把握すると、眠りが足りないと言う思い込みが消えます。
ねむり時間計とは機械本体を枕元に置いて、睡眠の状態を測定するものです。ねむり時間計に内蔵されているセンサーが寝返りなどによる寝具の動きを検知して、寝付くまでの時間や睡眠時間、起床までにかかった時間などを測定します。スマートフォンアプリにねむり時間計の測定データを送ると、分かりやすいグラフが作成され、自分の眠りをチェック、管理する事ができます。